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モバイル・ハンドセット需要が貢献
フラッシュ・メモリーの好調続く
携帯電話、デジタルカメラ、パソコンなどのデジタル・コンシューマー機器の旺盛な需要に支えられ、メモリー・カードとUSBフラッシュ・ドライブの販売が好調だ。とくに携帯電話に利用される小型メモリーカードは、全体の出荷の半分以上を占める。デジタルカメラも同様で、高密度カードのニーズによって需要拡大の一翼を担っている。
2004年も成長継続
フラッシュ・メモリー・カードの世界需要は、2003年度で40億米ドル(約4,000億円強)と前年の17億ドル(1,700億円)から100%以上の伸びを記録し、2004年も引き続き成長を維持した。
かつてデジタルカメラが、フラッシュ・カードの成長の火付け役として大きく貢献したが、2003年以降携帯電話にカメラ機能が搭載されてからは、需要構造にも変化が見られる。
米国市場調査会社のIDCによると、カメラ付き携帯電話はアジアでは事実上の標準機能となっているが、米国や欧州ではそれほど一般的ではないという。
1990年代半ばから世界のフラッシュ・カード市場は、コンシューマー・エレクトロニクス製品から業務用まで幅広く応用分野が拡大したことから、急速に需要が拡大した。2000年以降は、世界中のフラッシュ・メディア・メーカーにとってデジタルカメラは最大のアプリケーション分野となった。
しかし、2003年にはデジタルカメラの価格が急速に下落、製造供給能力が需要を大幅に上回ることになり、フラッシュ・カード・ベンダーはデジタルカメラ以外のアプリケーションを探し始めることになった。現在その最も有望な製品ターゲットのトップにあるのが携帯電話である。
携帯電話向けが今年のトップに
別の米調査会社のガートナーによると、携帯電話はストレージ・デバイス販売の33%を占める最大のアプリケーションであり、続いてデジタル・ビデオ・カメラ、(カムコーダー)、デジタルカメラがあるという。
英国の市場分析会社のFuture Horizonは、2003年のデジタル製品向けフラッシュ・メモリー・カードの市場規模は1億620万台、41億米ドル(4,200億円)だったが、2008年には6億1,100万台、159億ドル(1兆6,000億円)に達するとの見通しを公表している。
同社によると、2003年のデジタルカメラがフラッシュ・メモリー・カード需要に占める比率は44.3%(4,700万枚)、携帯電話は30.1%(3,200万枚)、デジタル・カムコーダーは10.5%(1,120万枚)、その他PDA
やMP3プレヤー、GPS製品を合わせた比率が15.1%(1,600万枚)という。
ただし、2005年には携帯電話が首位の座を奪い、2008年にはその比率は68.7%にも拡大する見通し。一方のデジタルカメラ向けは2008年は8,900万枚で、全体の14.6%と減少する見込み。
品目の主役はミニSD
Future Horizonのマルコム・ペンCEOは「フラッシュ・メモリー・カードの真の拡大の牽引役は携帯電話である」と断言する。ペンCEO
によると、向こう3年間で平均的な携帯電話は、1ギガ・バイト以上の容量のリムーバブル(挿入式)・カードを購入と同時に搭載するか、アフター・マーケットで購入することになるという。
フラッシュ・カードのタイプ別で見ると、Future Horizonの予測では2008年までにミニSDの比率が35.5%を占め、これに続くのが小型MMC(マルチメディア・カード)の19%、ソニーのメモリースティックの24%などがあるとしている。
いずれにしても、コンシューマー・エレクトロニクスのコンポーネントとして、トータルコストは市場で受け入れられる価格がポイントになるだろう。
フラッシュ・メモリーカードは、ビデオやオーディオなど性能が問われるアプリケーションだけでなく、セキュリティ分野などでも採用が検討されている。
実際にセキュリティ機能を持ったフラッシュ・カードは、データが安全にデバイス間でやり取りされるかどうかが、キーポイントとなっている。ストレージとセキュリティの組み合わせは、今後新たなアプリケーションを生み出す可能性がある。
ストレージ・デバイス市場は今後も成長
世界の携帯電話市場規模を仮に4億台と仮定し、25%がMMCあるいはSDカードで1台あたり3枚平均使うとすると、市場は3億枚規模になるというのが試算である。
4,500万台のデジタルカメラ用に40%が平均3枚使うと、その規模は5,400万枚に達する。
同様に見ると、PDA用は1,300万枚、MP3プレーヤー向けは2,000万枚、その他2,500万枚となり、今後ともフラッシュ・カードの成長は続くことになりそうだ。
カードリーダーも、フラッシュ・カードとともに生産拡大が予測される。1月上旬に開かれた「アメリカCES展」に「Didigo Storage」シリーズのカードリーダー付きフラッシュ・ドライブを発表したCarry
Computer社は、USBカードリーダーとMMC4.0、ミニSDなどの新フォーマットにフォーカスしている。
Power Digital Card (PDC)社も幅広いアプリケーションに向け、メモリー・カード製品を強化している。SDとMMCは、今後スマートホンやマルチ・プレーヤーなどに使われると期待している。
DigitFab Internatinal社は、USB1.1と2.0互換のフラッシュ・ドライブの製造に焦点を当てている。Tairom社はMPEG-4
の製造ラインを2005年第2四半期にも着手する。当面はフラッシュ・ドライブとMP3 プレーヤーの製造を拡大する計画である。
(Text:塚原隆夫)
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