中国政府の非公式ベース統計によると、2004年の中国IT産業は売上額、輸出額とも前年比で大きく伸び、売上げは3000億米ドル、輸出は2000億ドルを突破する見通し。中国政府はIT産業を当面の基幹産業と位置付けており、今後その育成強化に全力を挙げる。
政府当局及び報道機関などの情報を総合すると、2004年10月まで10ヶ月間の中国IT産業の総売上額は、前年同期に比べて約36%増加の約2400億ドルに達した。この数字をベースに残る2ヶ月を加えた通年の売上額は約3019億ドルと、中国としては初めての3000億ドル台乗せが予想される。
こうした好調は主軸の半導体、ソフトウエアなどの分野が依然高い生産の拡大を続けていること、パソコンなど完成品情報機器も大きく伸びていることなどによるものだが、同時に自動車、医療などの産業のIT製品の需要が急拡大しているのも、成長の大きな要因の一つとなっているという。
生産・売上げの急伸に伴ない、IT機器の輸出も生産を上回るペースで増加している。1月〜10月の輸出統計は1614億ドルと、前年同期を47%上回った。12月までの合計では2000億ドル強が見込まれ、これも初めて2000億ドル台達成は確実な情勢にある。
世界のIT産業の勃興に伴ない、中国でも珠江デルタ、長江デルタ、渤海沿岸などにIT製品の製造基地が構築され、これらが今年本格操業に入ってきたことも、売上げと輸出の急増加もたらした。
中国は最近、IT産業をここ当面の同国産業の最大の柱としていく計画を打ち出しており、「世界1のIT産業立国」の実現を目指した政策が、今後一段と積極的に展開されるものと見られる。