最先端ディスプレイ集結のDisplay 2005&ファインテック・ジャパン
|
|
参観者溢れるDisplay 2005 |
「Display 2005(第1回国際フラットパネル・ディスプレイ展)」と「第15回FPD研究開発・製造技術展(ファインテック・ジャパン)」が併催の形で東京・有明ビッグサイトで4月20日〜22日までの3日間、盛大に開催された。主催者のリード・エキシビション・ジャパンによると、今回は過去最多の570社(前回508社)が出展し、来場者も3日間で前年比26.5%増の52、831人(両展示会含む)に達した。
開幕日当日の朝、開会式のテープカットにはFPD業界を代表する日本、韓国、台湾、中国のトップリーダーが顔を揃え、イベントを盛り上げた。
展示と併せて基調講演、液晶・プラズマ・有機ELなどの専門技術セミナーが開かれた。また過去1年間で、FPDの優れた製品を生み出した技術を顕彰する恒例の「アドバンスト・ディスプレイ・オブザ・イヤー(ADY)」の選考、発表も行なわれた。
基調講演では、「液晶、プラズマ、SED! 情報家電の主役となる薄型TVの本命は?」と題して、ソニーが液晶、松下がプラズマ、東芝がSEDを担当し、薄型TV市場を勝ちぬく戦略について講演した。
技術セミナーでは、多数のセッションが満席となるなど盛況ぶりを示した。セミナーでは、「市場広がる自動車向けディスプレイ」、「まだまだ目が話せないFPD市場動向と次世代ディスプレイ設備投資」など、ホットで興味をそそるテーマが目白押しとなった。
Display 2005会場では、人気のあるブース前は「満員電車」並みの混雑。東芝とキヤノンの合弁会社、SED社の「SED」デモが行なわれたが、1時間待ちで並ぶ来場者も見られた。
|
|
会場には36インチのSEDの試作機がクローズドな形で展示され、SEDは1時間に2回程度ずつ総入れ替えでの限定公開を行なったが、見学希望者で溢れ、常に行列となった。同社の広報担当は、「昨年のCEATECよりもスペースを増やしたが、今回の混雑ぶりはとても予測できなかった」と、うれしさの反面で対応しきれないもどかしさを語った。
SEDとの比較のため、左右にPDPと液晶ディスプレイが並べられていた。それぞれの消費電力をリアルタイムに表示するスコアも置かれ、SEDの優位性がアピールされていた。東北パイオニアのブースでは、2.4インチのアクティブ・マトリックス(AM)有機ELを搭載した参考出品の小型テレビの美しい動画表示に関心が集まっていた。
市場投入時期など熱心に説明員にたずねる参観者もいた。
東芝松下ディスプレイ・テクノロジー(TMD)のブースでは、3Dディスプレイのデモに人垣ができたほか、高速応答が特徴の「OCB液晶」や水銀フリーの液晶ディスプレイも話題となっていた。
三洋グループとセイコーエプソンの液晶部門の合弁会社、三洋エプソン・イメージングデバイスでは、12.0インチ、8.0インチの2種類が用意された3D液晶ディスプレイのほか、超低消費電力を実現した低温ポリシリコン(LTPS)TFT液晶などに注目が集まった。また、見る角度によって異なる2種類の映像が見られる2画面ディスプレイも参考出展された。
大型テレビの画像の鮮明さで、来場者の目を釘付けにしたのはソニー。表示デバイスに「SXRD」を採用したプロジェクション・テレビ"QUALIA006"と、バックライトにLEDを採用した液晶テレビ"QUALIA005"を同時に紹介し、くっきりした画像に「すごい」と感心する来場者もいた。
|
|
松下電器は最新のプラズマテレビ"VIERA"3モデルを展示し、このうち50インチの「TH-50PX500」は、ファインテック・ジャパンの「アドバンスト・ディスプレイ・オブ・ザ・イヤー賞」を受賞した。
日立はプラズマ"Wooo"のラインナップを一堂に展示した。同社の55V型「W55-P5500S」は、その迫力ある大きさからひときわ目を引く存在となった。このほかでは、今回から「タッチパネル」コーナーが設けられ、タッチパネルのアプリケーション、各種の利用方式などが紹介された。
一方、ファインテック・ジャパンではFPD製造装置、材料のほか、FPD用の設備装置などFPDに関わるあらゆる種類の製品、技術が幅広く紹介され、いずれも参観者の注目を集めていた。
(Text:塚原隆夫)
Copyright © 2004 ARCO Publication, Inc. All Rights Reserved. |